異色の経歴!元殺人鬼の鬼子母神
あなたは鬼子母神(きしもじん)をご存知でしょうか。
※「きしぼじん」と呼ばれることも多いですが、正式には「きしもじん」と読むそうです。
鬼子母神は神社仏閣で祀られている安産の神様です。
実は私は、池袋や吉祥寺などでその名前をみる度に、なんだかぞくっとしていました。
どうして名前に「鬼」がついているのか気になって調べてみたら、どうやらこの方は元殺人鬼のようです。
美しい女神だが、人間の子供をバクバク食べていた!
鬼子母神は元々インドの神様で、かなり多くの子供を産んでいました。
(なんと500人産んだという説もあります。)
その子供達を育てるために体力が必要なので、栄養をつけるために人間の子供をさらって食べていたそうです!
そんな鬼子母神を恐れた人間たちがお釈迦様に相談したところ、お釈迦さまは鬼子母神をこらしめるために、彼女の子供を隠しました。
鬼子母神は必死に自分の子供を探しますが、世界中のどこを探しても見つけることができませんでした。
この鬼子母神は自分の子供を失うことがどんなにつらいかを初めて知り、その後は子どもを守る神や、安産の守り神となったそうです。
鬼子母神って・・・(絶句)。
人の本質って(鬼子母神は人ではなく元から神様ですが)、そんなに簡単に変わらないと思うんですけどね。
子どもをさらっては食べていたくらいの人が、本当に完全に改心したのか、少し心配なところです。
まあ、500人も子供を産め、育てるために人間を食べるくらいパワーがある方なので、安産の神様としては街がいなく、かなり優秀なのではないでしょうか。
【2017.1.27追記】
さどわら鬼子母神・法華宗吉祥寺さんのサイト情報によると、鬼子母神の一番最初の文字は正式には「鬼」ではなく、「鬼」の一番上の「ノ」をとったものだそうです。
鬼子母神は改心する前は鬼のような事をしていましたが、お釈迦様の教えを受け、鬼ではなくなりました。
そのことをあらわすため、「鬼」の字の「ノ」=「ツノ」を取った字を使うのだそうです。